「良いブリーダーと悪いブリーダーって何が違うの?」
「どうやって見極めるの?」
そんな疑問をもっている方に向けて書いています。
ブリーダーからプードルを飼おう!
あなたがそう決意した時、次にでてくるのは
「じゃあ、どこのブリーダーから飼えばいいの?」
「どのブリーダーがいいの?」
ブリーダー選びに迷うと思います☆
もちろん優良ブリーダーから飼えばいいのはわかると思います。
今回はブリーダー選びについて書いていきます。
先に結論からお伝えすると
専門知識があって、犬に対して愛情があるブリーダーを選ぶべきです☆
専門誌知識や愛情、見学時の対応などを細かくみていきましょう。
この記事を書いたのは
夫婦でプードル専門のブリーディングとトリミングサロンを運営し、毎日たくさんのプードルに囲まれて生活しているILIOの峯松が書いています。
もくじ
優良ブリーダーとは?
まず優良ブリーダーとはどんなブリーダーをいうのか?
あなたにとっての理想の購入先を想像していただくと解りやすいかと思います。
・専門知識がある。
・犬に対しての愛情がある。
・誠実な対応をしてくれる。
この3点を備えているブリーダーは間違えなく優良ブリーダーと言えるでしょう。
それでは細かく見ていきます。
優良ブリーダーと粗悪なブリーダーの違いとは?
ここからは優良ブリーダーについて細かくみていきます。
当たり前のことのように思えるかもしれないですが、すべてを兼ね備えたブリーダーは意外といないものです。
動物取扱責任者の資格があるか?
ブリーダーとして販売するには動物取扱責任者という資格を取得していなければなりません。
この資格が必要なので、思いつきですぐブリーダーとなって子犬の販売を始めることはできません。
(環境省 第一種動物取扱業者の規制)
大手のブリーダー仲介サイトなどは、登録時に動物取扱責任者の資格を提示することが必須となっているので安心できますが、個人的に仲介サイトを通さないでブリーダーに会いにいく際はホームページなどで確認しましょう。
ホームページには動物取扱業登録番号を提示する義務があります。
例:私のブリーダーサイトはこのように提示しています。(ILIOのご案内)
仮に確認できない場合は、各都道府県で「第一種動物取扱業者一覧」で確認してください。
動物取扱責任者のブリーダーの名前が登録されています。
(例:東京都福祉保健局 東京都動物愛護相談センター 第一種動物取扱業者一覧)
繁殖に関しての専門知識があるか?
犬業界でいうと専門知識があるかどうかは
「犬のスタンダードやしつけ、繁殖などについて十分な知識がある」という定義です。
「スタンダード?なにそれ?」という感じでしょう?
おそらく、あなたはショードッグなどに出場の予定はないと思うので気にしなくていいです。
一般家庭で迎える場合に大切な専門知識をまとめています。
遺伝性疾患に対しての配慮があるか?
科学の進歩とともに、遺伝性疾患があるかないかを判別できるようになってきています。
当然すべての疾患については調べれないですが、優良ブリーダーであれば調べれる疾患については調べているはずです。
こういったブリーダーは「生まれてきた子犬やその後に迎える家族のため、またその後の子孫に関してなど先々のことも考えて」繁殖をしています。
犬の遺伝性疾患を調べるのは安くありません。
なので実際に親犬を全頭調べているブリーダーは少ないのが現状です。
ただここまで徹底してやっているブリーダーは犬に対しての愛があり、信頼に値するのではないかと思います。
イン・ブリーディング(近親交配)をしていないか?
これは血統証をみないとわかりません。
インブリーディングとは親子や兄弟姉妹という血縁関係がとても近い間柄で繁殖を行うことです。繁殖を繰り返すことで奇形や弱った子が産まれてしまいます。
血統証発行機関であるJKC(一般社団法人 ジャパン ケネル クラブ)も通常認めてはいません。審査をしたうえで許可した場合のみ受け付けています。
(一般社団法人 ジャパン ケネル クラブ 極近親繁殖について)
ちなみに他の繁殖方法
ライン・ブリーディング(系統繁殖):近親交配でない親戚同士の繁殖です。
アウト・ブリーディング(遠親繁殖):血縁関係のない親犬同士の繁殖です。
私自身、近親交配をしたことがないので、申請を実際どのぐらいJKCが許可しているのかはわからないです。
なので血統書をみて判断する、もしくは血統書をくれないようなブリーダーは気を付けたほうがいいでしょう。
清潔な飼育環境で繁殖をしているか?
当然ですが、清潔な環境で繁殖しているかどうかは重要です。
犬舎や部屋の環境
自宅でブリーディングをしている場合は、自分たちもそこに暮らしているのでそこまで不衛生になることはないと思います。
ただ自宅とは別に犬舎があるブリーダーの場合は清潔にしているかどうかがポイントとなります。
異様な悪臭はしないか確認したほうがよいです。
親犬や子犬の環境
親犬や子犬は清潔な環境にいるか?
一般的に母親は育児中なので普段よりはトリミングができていない可能性はあります。
ただそれでも普段から清潔にしていれば、ボロボロの状態にはならないはずです。
犬舎や親犬、親犬ではない他の犬などをみればそのブリーダーの管理状態がわかるはずです。
犬舎から異様な匂いがしたり、ボロボロのプードルがいたりした場合は購入を控えることも考えたほうがよいかもしれません。
子犬や親犬の健康管理をしているか?
優良ブリーダーであれば健康管理は特に徹底しているはずです。
清潔にしているか?
清潔にしているのは当たり前です。
獣医による健康診断を受診しているか?
普段からプードルに囲まれているブリーダーにも当然知識はあるはずです。
ただ獣医さんという第三者の専門家に、客観的に見てもらうのは重要です。
ワクチン注射や狂犬病予防注射を打っているか?
ワクチンや狂犬病についての正しい知識があり、接種する時期などを理解したうえで接種する必要があります。
また、子犬を譲り受ける際にワクチン注射の証明書は必ずもらってください。
質のよいドックフードを食べているか?
これも頭数が増えれば増えるほど、良質なご飯をあげていると金額が高くなります。
無添加などのご飯は通常のご飯より高いので、徹底しているブリーダーは犬愛が強いブリーダーのはずです☆
見学時に誠実な対応をしくれるか?
見学時のブリーダーの対応も気を付けてみてください。
ブリーダーから質問はあるか?
これは意外と重要です。
愛情たっぷりと育てた子犬の家族となるあなたに、全く興味がないのは逆におかしいと思います。
子犬がどんな環境にいくのか?
どんな家族に迎えてもらえるのか?
良くも悪くもブリーダーは見極めなければいけません。
もちろんブリーダーの質問も常識の範囲内で、根掘り葉掘り質問するわけではありません。
ただ、あなたに全く興味がないブリーダーも私の感覚で言えばおかしいです。
親犬を見せてもらえるか?
これは見せてもらって下さい。
そもそもブリーダーから迎えるメリットとして飼育環境や親犬が見れることです。
ただ、ほかのブリーダーから交配してもらっている場合もあるので父親は見れない場合はあると思います。
それでも両親両方ともみれない状況というのは考え辛いです。
少なくとも母親はいるはずです。
親犬を見せれないブリーダーは疑ったほうがいいです。
考えられるは
・清潔にしていない。
・先天性の疾患にかかっている。
・その犬舎の子犬でない。
などです。
いずれにしろあなたにいいことはないはずです。
子犬の良い点だけでなく欠点も説明してくれるか?
誠実なブリーダーであれば欠点も説明するはずです。
プードルの子犬時期にわかる欠点として例えば
・パテラ(膝の骨がずれている状態)
・鼠径ヘルニア(別名デベソ:体内の臓器が少し飛び出してしまっている状態)
・ペコ(頭蓋骨が未完全でくっついてない状態)
・顎のずれ(別名アンダーやオーバー:顎が前や後ろにずれている状態)
・パーティカラー(一部毛色が違う状態)
やはり生き物なのでどんなに気を付けていても、多少欠点がある子犬は産まれてきます。
命に別状のない欠点もしっかり説明して、理解したうえで迎えてもらうのが常識のあるブリーダーです。
口約束でなく書面で契約を交わしているか?
良くも悪くも信頼関係を築くためには書面で契約を交わしたほうがよいです。
やはり人間なので言った言わないのトラブルは考えられます。
お互いの後々の関係性のためにも書面で契約を交わしましょう。
少なくても生後60日前後の子犬のお迎えを推奨しているか?
子犬の社会性というのは聞いたことありますでしょうか?
簡単に説明すると親犬や兄弟とからむことにより犬社会を学ぶことをいいます。
子犬時期の社会期は一番重要です。
現在は法律上49日以上での引き渡しとなっています。
ただ、理想を言えば生後60日は親犬や兄弟と一緒に生活をさせてあげたいところです。
優良ブリーダーであれば社会性の大切さを理解しています。
子犬時期が一番可愛いからという理由で早期に販売開始をしたり、お迎えを推奨したりはしないでしょう。
子犬を迎えた後も相談に乗ってくれるか?
これもブリーダーから購入したのであれば色々教えてくれて当たり前のことと思うかもしれません。
ただ悲しいことにアフターフォローをおろそかにしているブリーダーもいます。
みんなが当たり前と思うことを当たり前にしている。
あなたにはそんなブリーダーからお迎えをしてほしいと願っています。
さて、続きましては実際の見極め方を見ていきましょう。
優良ブリーダーの見極め方
ここからは最低限しておいたほうがいい見極め方をお伝えします。
ブリーダーから飼うとなった場合、大まかな流れはこうなります。
1.ホームページやブリーダーサイトで好みの子犬を検索します。
2.見学をするためにブリーダーにアポをとり見学予約をします。
3.見学をしてお迎えするかどうかを決めます。
4.当日もしくは数日後、家にお迎えをします。
順番に説明していきます。
動物取扱責任者の登録番号をチェック!
好みの子犬を見つけた場合、見学予約をする前に確認してください!
ブリーダー仲介サイトからの見学であればほぼ問題ないです。
そういったサイトを通さないで見学を行く場合、必ず事前に動物取扱責任者に登録しているかをチェックしましょう。
(この記事の上部に詳細が書いてあります⇒動物取扱責任者の資格があるか?)
犬舎見学ができるか?
見学予約時に聞いてみるといいです!
ここは色々な意味で重要です。
親犬や子犬が育った環境もみれるし清潔に管理されているのか?ブリーダーが犬に対しての愛情があるのか?
一番わかりやすいのが犬舎です。
誠実に対応してくれるか?
これは人対人なので実際に会ってみないとわからないですね。
誠実で犬に対しての愛があるかどうかを感じ取ってください。
昔ながらの職人気質のブリーダーもいるので、単純に感じが良いブリーダーを選んでほしいという話ではないです。
質問にきちんと答えてくれるか?しっかり話を聞いてくれるか?
少なくとも、あなたがこのブリーダーからはお迎えしたくないと思えば、迷わずやめましょう!
見学時に親犬をみせてもらえるか?
犬舎にいるなら見せてもらって下さい。
ちゃんとした理由もなく見せれないなら、その場では購入をやめたほうがいいでしょう。
(この記事の上部に詳細が書いてあります⇒親犬を見せてもらえるか?)
生後何日で子犬を譲っているか?
60日前後が理想です。
お迎えがもっと遅い分にはかまいません。ただ、早くてもよいと言っているブリーダーは子犬の社会性を理解していません。
ワクチン注射の証明書はもらえるか?
証明書を渡さないブリーダーが仮にいるとしたら私は信じれません。
渡さない理由がわからないからです。
打ってないのかな?あまり聞いたこともないですがなかには渡さないブリーダーもいるみたいです。
なので極端に聞こえるかもしれませんが、ワクチン注射の証明書がもらえないブリーダーは気をつけたほうがいいでしょう。
まとめ
「どういうブリーダーから子犬を迎えたほうがいいですか?」
もう一度いいます。
専門知識があって、犬に対して愛情があるブリーダーを選んでください!!
少し私の体験談をお話しします。
当時ペットとしてプードルを飼おうと思い、ブリーダーのもとへ行ったことがあります。
大きな自宅でブリーディングをしており、見学部屋もおしゃれですごく綺麗でした。
県外で遠いブリーダーでしたが可愛いので是非見てみたいと思い、夜中に出発して着いたのは朝方でした。
話が長くなりそうなので少しまとめると、そのブリーダーで子犬を迎えた場合。
・月一回は必ずトリミング後の写真を送らなければならない。
・指定のご飯をあげ続けなければならない。
・避妊や去勢手術もブリーダーが勧める病院で手術をしなければならない。
「ん?!、なんでそこまで縛られなきゃいけないの?!」
というのが正直な感想でした。
結果そのブリーダーからは子犬を迎えることはなかったですが、そのブリーダーに言われた最初の一言は今でも忘れていません。
一晩かけて伺ったときの一言目が
「そんな小さい車できたんですかぁ?」(軽自動車で行ってました)
です、、、、、、
人それぞれ考えがあるのはわかります。
私はブリーダーになると決めたときに、様々なブリーダーの見学に行きました。
その経験を踏まえて
「お勧めのブリーダーは?」と聞かれたら
専門知識があって、犬に対して愛情があり、今後付き合っていけるブリーダー。
と答えています。
最後に
犬は生き物であり家族です。
自分の理想と違ったからといって途中で飼育放棄はしないでください。
言うことを聞かないからといって虐待もしないでください。
全てのプードルと、あなたによい出会いがあることを願っています。