実際見学に行ったとき
「子犬のどこをみればいいの?」
「顔に違いはあるの?」
「健康な子犬ってどんな顔してるの?」
そんな疑問をもっている方に向けて書いています。
あなたが実際に子犬の見学に行ったとします。
可愛い子犬があなたを見つめています、、、、、
あなたはこう思うでしょう。
「この子をお迎えしよう!」
ちょっと待ってください!
このサイトを見ているあなたには、健康的な子犬を迎えてほしいと願っています!
あなたの次のステップは。
子犬をどう見極めるかです!
子犬はみんな可愛いので最低限の知識がないと
「こんなはずじゃなかった!」
となってしまいます。
最低限必要な知識を身につけてから、見学に行くようにしましょう☆
この記事を書いたのは
夫婦でプードル専門のブリーディングとトリミングサロンを運営し、毎日たくさんのプードルに囲まれて生活しているILIOの峯松が書いています。
もくじ
見た目での見極め方
まずは見た目です。
ここに書いているのは健康的な子犬かどうかの判断をするための知識です。
ブリーダーである私も実際に子犬を見る際にチェックする項目となります。
是非参考にしてください☆
顔のチェックポイント
先ずは顔からです。
パーツごとに分けて説明をしていきます。
目
大量の目ヤニが付いているか?
生き物なので多少はあります。
ただ大量についていたり、緑色や黄色の目やにがついている場合は感染症などの疑いがあるので注意してください。
白く濁ってないか?
眼球の奥底を見つめてみると白っぽく濁っている場合があります。
この場合、将来的にPRA(進行性網膜萎縮症)などの疑いがあるので注意したほうがいいです。
目を全体的にみてどうか?
生き生きしていますか?
ちゃんと物事を目追って関心があるか?
こういったことを全体的に見てよく観察してください!
特に注意するべきは斜視っぽくないか?です。
斜視自体もよくないですが、斜視ということは何かしら病気の可能性があるということです。
例えば水頭症や大きなペコ(頭蓋骨の穴が塞がらない)などがある場合に、斜視という形で現れる可能性があります。
なので斜視っぽく見える子犬は購入しないほうが良いでしょう。
鼻
鼻水がでていませんか?
鼻水はアレルギーや風邪の恐れがあります。
鼻が乾燥していませんか?
寝起きでない限り、鼻は湿っています。乾燥しているようだと何かしらの体調不良も考えられますので注意してください。
口
噛み合わせはどうか?
下あごがでているのを「アンダー」、もしくは逆の「オーバー」と呼ばれています。
一般家庭で飼育する分には問題ないですが、極端にひどい場合のみ注意してください。
また、歯が生え変わるタイミングでずれが治る子も多いです。
耳
耳の中が汚れたり、臭いがひどいことはありませんか?
耳で命にかかわる病気っていうのは考え辛いですが、外耳炎や感染症の疑いがあります。
どちらかというとそれに気づかないブリーダーの管理状況を疑ったほうがいいです。
身体のチェックポイント
毛や皮膚
抜け毛はありませんか?
一部毛が抜けているところがある場合、アレルギーや何かしらの皮膚病の可能性はあります。
同時に毛をかき分けて皮膚を触ってみるのもいいです、かさぶたなどがあれば皮膚疾患の可能性は考えられます。
肛門
変な匂いがしませんか?
お腹の中に虫がいたり便がゆるい子、こういった子犬は変な匂いがする可能性があります。
あとは肛門を見て腫れている場合は最近までお腹を下していた可能性が高いです。
膝
後ろ脚がカクカクしてませんか?
プードルにはとくに多いパテラ(膝蓋骨脱臼)のチェックです。
ブリーダーに聞くのが一番いいんですが、自分でも最悪の状況だけは覚えていたほうがいいでしょう。
後ろ脚を動かしてみてカクカクしている場合、重度のパテラの可能性はあります。
命にかかわる病気ではないですが、後々手術が必要となる場合があることをご理解したうえで購入してください。
頭
不自然なへこみはありませんか?
成長途中の子犬は頭蓋骨も未発達です。
頭の中心部分に頭蓋骨が閉じてない場所がある場合があります。
多少のへこみであれば成長とともに閉じるので問題ないです。
へこみが大きかったり、頭のよこ部分にへこみがある場合は注意してください。
同時に目を見てみるといいでしょう。斜視っぽい場合は将来的に水頭症などの病気になる可能性もあります。
全体
全身をさわってみて下さい。
ろっ骨がでてゴツゴツしていませんか?
子犬のご飯が足りていない可能性があります。
そういった子犬は今は小さくてもしっかりご飯を食べればすくすく成長していきます。
一時期よくあったティーカップサイズと言って飼ったのに、大きくなったという子犬のほとんどがこのパターンです。
歩き方はどうですか?
フラフラしていませんか?子犬時期はやんちゃですので少し飛び跳ねて歩いているぐらいがちょうどいいです。
色々書きましたが、どうでしょうか?
もちろん全て暗記する必要はないです。
見学に行ったとき、触れ合って何か違和感を感じた時点でもう一度このページを見直して下さい!
性格の見極め方
子犬にももちろん性格はあります!
生まれつきなのか、環境なのかは正直よくわかりません。
ただ飼う前に子犬の性格を理解しておけば少しは役に立ちます!
(ただもちろん生き物なので、飼ったあとに変わる可能性もあります。)
子犬の性格診断
子犬を抱き上げて下さい。
注意:暴れる子犬もいるので必ず低い位置で抱き上げて下さい!
少し抵抗するぐらいで大人しくしていれば育てやすい子犬です。
暴れたり手を噛んだりして手に負えない子は、後々しっかりしたしつけが必要となります。
子犬を愛情いっぱいになでて下さい。
嬉しくて手を舐めてきたり仰向けになってしまう子は最高ですね!
こちらも同じですが、嫌そうなそぶりで唸ったり噛んでくる場合は、後々しっかりしたしつけが必要となります。
もちろん理想の反応をしない子犬以外はダメと言ってるわけではないです!
ただこう言った反応をしない子犬は独立心が強かったり懐きにくかったりで少し扱い辛いところがあります。
まとめ
「可愛い子犬がほしい!」
このサイトを見ているあなたは、もちろん失敗しないようにプードルの子犬を選びたい!
と思っているはずです。
私が思うに失敗しないようにという第一関門は健康な子犬を迎えることです!
正直どんな顔でも、思ったより大きく成長しても、一度家族になってしまえばどんな子でも可愛いです!
ただせっかくお迎えをしたのに最初は病院に通院ばかりも嫌ですよね?
今回この記事に書いたのは基本的なことですが、私が他のブリーダーから子犬を迎えるときも必ずチェックする項目です。
ぜひ子犬見学に行く前に一読して、最低限の知識を身につけてから見学に行ってください!!
最後に
犬は生き物であり家族です。
自分の理想と違ったからといって途中で飼育放棄はしないでください。
言うことを聞かないからといって虐待もしないでください。
全てのプードルと、あなたによい出会いがあることを願っています。